固定チーム継続受け持ち制とは、数名の看護師でチームをつくり、担当看護師は患者様を長期的に受け待ち責任・権限を持ち看護ケアの主体となる体制です。チームスタッフは担当看護師のサポートを行い、チーム全員が患者様に安心して透析生活を送ることができるように努めています。
近年、糖尿病由来の透析患者様が増加し、フットケアの重要性が指摘されるようになっています。糖尿病患者様では、①動脈硬化の進行による循環障害 ②糖尿病性神経障害による知覚鈍麻・麻痺、 ③高血糖による免疫力の低下などがあるため、足にできた傷を放置しておくと、潰瘍や壊疽が難治化し、最悪の場合には下肢切断にいたることになります。
当クリニックでは、担当看護師が中心となり患者様の足病変を注意深く、観る・視る・診るようにしています。実際には、経時変化がわかるようにデジタルカメラでの撮影、足浴・爪切り、創傷処置、また運動療法を積極的に行っています。
フットケアを通して、患者様の足病変に対する認識の高まりと看護師に対する信頼関係の構築に繋がっています。
各クリニックとも、いろいろな委員会(安全対策・感染対策・業務改善・教育・記録・パンフレット)が設置されています。各委員会活動を通して、日々の業務を見直すことで、より安全な、より良質な、透析医療・透析看護をめざしています。
また院外の研究会や学会参加を積極的に進めることで、各スタッフのレベルアップを通じて、クリニック全体の医療・看護のレベルアップをめざしています。
各クリニックで「災害対策マニュアル」を備えて、災害に対する準備を行っています。
また、年2回の防火訓練やスタッフへの防災に関する教育のほか、大型透析機器への免震装置導入など、災害対策の充実を図っています。
透析患者様の交流と親睦のため「六美会」を組織しています。毎年の総会の後には健康づくりのための勉強会、また、バス旅行などの企画も楽しみです。この六美会は透析患者様の全国組織である全腎協や兵庫県腎友会の施設単位の勉強会にも参加しています。